2021年2月26日 STARS Space Serviceによる静岡大学超小型衛星「STARS-EC」を搭載したロケットが 2月21日打上成功
三井物産エアロスペース株式会社(所在地:東京都千代田区以下「当社」)は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟から宇宙への放出手配を請負った、静岡大学衛星「STARS-EC」が米国バージニア州NASAワロップス飛行施設に於いてISS補給船NG-15/Cygnusに搭載され、2月21日(日)午前2時36分(米国現地時間 2月20日(土)午後12時36分)にアンタレスロケットにより、無事打上が成功しましたのでお知らせいたします。STARS-ECは、静岡大学発ベンチャーSTARS Space Service株式会社(所在地:静岡県浜松市 以下「STARS Space Service」)の協力の下、国立大学法人静岡大学(所在地:静岡県静岡市 以下「静岡大学」)が設計・開発・製造に当たりました。
その後の流れ
NG-15/Cygnusはその後順調に飛行を続け、、日本時間の翌日22日午後6時40分頃ISSに到着し、ISSに滞在中の野口聡一宇宙飛行士が操作するロボットアームによりISSへの結合作業が行われ、無事STARS-ECがISS船内へ収容されました。今後宇宙空間に放出された後、将来の宇宙エレベーター建造や宇宙デブリ除去に必要な技術開発に向けた各種実験が行われます。
当社の宇宙ビジネスについて
当社は航空宇宙防衛専門商社として社会の安心と安全に貢献する製品・サービスを提供する一方で、急速に商業化の進む宇宙の分野に於いても、ISS「きぼう」からの超小型衛星放出サービス提供を始め、宇宙の民間利用普及に貢献する様々な取り組みを国内外で推進中です。宇宙がより身近になる中で、多くの方々が手軽に宇宙にアクセス出来る宇宙ビジネスを拡大して参ります。
STARS-ECについて
STARS-ECは静岡大学工学部の能見公博教授が共同創業者に名を連ねる静岡大学発ベンチャーSTARS Space Serviceの協力の下、同教授が中心となり静岡大学で設計・開発・製造が行われました。3UサイズのCubeSat(一辺10cmの立方体衛星 3基)が直列に並ぶ超小型衛星で、地球周回軌道上で両端の衛星からテザーを伸展し、約22mのエレベーターを構築します。 中央の衛星がテザー上を移動することで、エレベーターの昇降実験を計画しています。 STARS-ECの本宇宙実験により、将来の宇宙エレベーター建造、宇宙デブリ除去へと繋がる技術の獲得が期待されています。
関連リンク
打上のライブ映像©NASA(37:02より打上映像をご確認頂けます)
https://www.youtube.com/watch?v=UDTkp2PpH-w
野口宇宙飛行士によるISS輸送船キャプチャ時の映像(©JAXA):
https://www.youtube.com/watch?v=vwfk6iKqypc&feature=youtu.be
STARS-ECに関する最新情報:
http://stars.eng.shizuoka.ac.jp/starsec.html
STARS Space Service株式会社Website:
https://www.stars.co.jp/
三井物産エアロスペースについて
昭和57年会社設立以来30年以上に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、防衛関連機器の輸入販売業務を通じ本邦の航空業界の発展や安全保障の向上に寄与して参りました。現在では輸入販売に留まらず、情報技術、物流技術、金融技術などを駆使し、航空・防衛・宇宙に関するお客様の幅広いニーズに適確にお応えできるビジネスソリューションを提供しております。