三井物産エアロスペース株式会社 三井物産エアロスペース株式会社

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2021年3月19日 3月15日にSTARS Space Serviceの静岡大学超小型衛星「STARS-EC」を宇宙空間へ放出 ~将来の宇宙エレベーター建造や宇宙デブリ除去に必要な技術実証実験を予定~

三井物産エアロスペース株式会社(所在地:東京都千代田区 以下「当社」)が静岡大学発宇宙ベンチャーSTARS Space Serviceより超小型衛星放出サービスを請け負った静岡大学衛星「STARS-EC」が、3月15日(月)午前0時0分に国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟から宇宙空間へ無事に放出され、当社初の国内衛星放出が成功しました。今後STARS-ECにより、将来の宇宙エレベーター建造や宇宙デブリ除去に必要な技術開発に向けた各種実験が行われます。

STARS-ECは放出に先立ち2月21日(日)午前2時36分(米国現地時間 2月20日(土)午後12時36分)にアンタレスロケットにより打上られ、日本時間の翌日22日午後6時38分にISSに到着しました。その後ISSに滞在中の野口聡一宇宙飛行士が操作するロボットアームによりISS船内へ収容され、今回の放出に向けた準備が行われました。

お客様の声

宇宙に感謝!
この度の人工衛星の打ち上げは、アメリカ、筑波、浜松、東京、北海道から関係者各位それぞれの拠点から見守るかたちとなりましたが、国や地域、時差を越え、無事に放出成功を共に喜び合うことができました。
この経験で「私たちと宇宙は繋がっている」という事を改めて教えられたように思います。
宇宙に感謝、関係者の皆様に感謝です! 感動をありがとうございます。
(STARS Space Service株式会社 共同創業者 CEO 雪下真希子様)

STARS-EC放出、3基で構成される三光(愛称)は3基からの電波を確認、まずは動いていることを確認でき、一安心です。
今後、軌道情報を入手次第、初期チェックおよびミッションに向けて運用を進めていきます!!
(静岡大学工学部教授 兼 STARS Space Service株式会社 共同創業者 CTO 能見 公博様)

1年間ずっと苦楽を共にしてきた関係者の方々と、今回の放出を見届けることができ本当に嬉しく思います。衛星ミッションはここがようやくスタートライン。皆様に良いお知らせができるよう、更に気を引き締めて運用して参ります。
(STARS Space Service株式会社 プロジェクトマネージャー 松尾講輝様)

STARS-ECについて

STARS-ECは静岡大学工学部の能見公博教授が共同創業者に名を連ねる静岡大学発ベンチャーSTARS Space Serviceの協力の下、同教授が中心となり静岡大学で設計・開発・製造が行われました。3UサイズのCubeSat(一辺10cmの立方体衛星 3基)が直列に並ぶ超小型衛星で、地球周回軌道上で両端の衛星からテザーを伸展し、約22mのエレベーターを構築します。 中央の衛星がテザー上を移動することで、エレベーターの昇降実験を計画しています。 STARS-ECの本宇宙実験により、将来の宇宙エレベーター建造、宇宙デブリ除去へと繋がる技術の獲得が期待されています。

関連リンク

「きぼう」から超小型衛星の放出映像 YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」より引用 
https://www.youtube.com/watch?v=Ndp-hVZxyoY
※35:28より衛星紹介映像を、45:22より衛星放出の瞬間の映像をご覧頂けます

STARS-ECに関する最新情報:
http://stars.eng.shizuoka.ac.jp/starsec.html

STARS Space Service株式会社Website:
https://www.stars.co.jp/

三井物産エアロスペースについて

昭和57年の会社設立以来30年以上に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、防衛関連機器の輸入販売業務を通じ本邦の航空業界の発展や安全保障の向上に寄与して参りました。現在では輸入販売に留まらず、情報技術、物流技術、金融技術などを駆使し、航空・防衛・宇宙に関するお客様の幅広いニーズに適確にお応えできるビジネスソリューションを提供しております。

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