三井物産エアロスペース株式会社 三井物産エアロスペース株式会社

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2021年9月2日 当社が代理店を務める米国Spaceflight, Inc.が業界初の電気推進型軌道遷移サービス機の実証機で推進器の稼働に成功

衛星ライドシェアサービスを展開するSpaceflight, Inc.(本社:米国シアトル市、以下「Spaceflight社」)が、軌道遷移サービス機(Orbital Transfer Vehicle:OTV)の実証機であるSherpa-LTE1の電気推進器稼働に成功しました。

当社が日本総代理店を務めるSpaceflight社は、SpaceX社のTransporter-2ミッションに同社が開発したSherpa-LTE1(電気推進機を用いたOTV*実証機)を搭載し、2021年6月30日の打上後、軌道上にて同実証機に搭載されたAstra/Apollo Fusion社製電気推進器の稼働に成功しました。(Spaceflight社発表はこちら:https://spaceflight.com/spaceflight-inc-achieves-100-mission-success-for-sxrs-5-including-post-deployment-thruster-ignition-of-its-electric-propulsion-otv/)。今後は、軌道遷移の実証実験を行う予定で、得られた飛行データは、今年12月にSpaceX社のTransporter-3ミッションに搭載予定の化学推進型OTV実証機Sherpa-LTC1の開発に活用される予定です。

Sherpa-LTC1の打上に成功すればSpaceflight社は、電気推進型OTVを含む3基のOTV打上に成功した業界初の企業となります。Spaceflight社は低軌道のみならず、静止軌道から月周回軌道に至るまで、OTVによる衛星投入を含む軌道間輸送サービスの提供実現を目指してまいります。当社は国内外のお客様にSpaceflight社のサービスを提供し、衛星開発・利用を支援して参ります。

*OTVとは、衛星ライドシェアサービスを利用し、主衛星のロケット打上に相乗りして副衛星を打ち上げる顧客に対し、主衛星の投入軌道から投入希望の軌道迄の副衛星の遷移サービスを提供します。本サービスにより、小型衛星顧客の多様な軌道投入ニーズにお応えすることが可能となります。

Spaceflight社について

Spaceflight社は世界中のロケット打上事業者との協業を通じ、多様な打上機会、高い技術力と衛星搭載ノウハウ、打上ミッション・マネジメントと併せて提供する「衛星ライドシェアサービス」の世界最大手です。Spaceflight社はこれまでに累計300基以上の衛星を打ち上げた実績を持ち、宇宙市場の拡大を牽引する一社として、世界中の民間企業および政府系機関と強固なネットワークを築いてきました。今後は、三井物産グループのグローバルネットワークを活用し、顧客ニーズに沿った新たなサービスの拡充を目指すと共に、日本の衛星開発企業・打上事業者・宇宙関係者との連携を更に進めてまいります。

三井物産エアロスペースについて

1982年の会社設立以来 約40年に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、宇宙・防衛・セキュリティ関連機器の輸入販売及び関連サービスの提供を通じ、日本の航空宇宙業界の発展や安全保障に貢献して参りました。情報技術、物流技術なども取り入れ、お客様のニーズにより幅広く、的確にお応えしていきます。(三井物産エアロスペース株式会社 宇宙事業Website:https://mba-space.com/

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