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2022年12月2日 近畿大学超小型衛星「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」のISSからの放出完了   ~宇宙空間における再帰性反射材の技術実証を実施~

三井物産エアロスペース株式会社(東京都千代田区 以下、「当社」)が国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(東京都三鷹市 以下「JAXA」)から獲得した国際宇宙ステーション日本モジュール「きぼう」からの超小型衛星放出事業(以下、「本事業」)として、近畿⼤学理⼯学部(⼤阪府東⼤阪市 以下、「近畿大学」)向けに手配した超⼩型⼈⼯衛星「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」の低軌道への放出が2022年12月2日(金)16時45分(日本時間)に行われました。
「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」には再帰性反射材シート(※)が搭載されており、地上からレーザーを照射し、地上・衛星間を往復した反射光を地上で受光することにより、宇宙空間における反射材の特性を調べます。
当社は本事業を含む様々なサービスを通じて、これまで国内外の多くのお客様による超小型衛衛星の低軌道放出を支援して参りました。今後も宇宙の民間利用が皆様により身近なものになるよう宇宙事業を推進して参ります。
(※) 近畿⼤学と⽇本カーバイド⼯業株式会社(東京都港区 以下、「⽇本カーバイド⼯業」)が共同開発

■SpaceTuna1について
近畿大学理工学部電気電子通信工学科前田佳伸准教授、同理学科物理学コース信川久実子講師らの研究グループと株式会社エクセディ(⼤阪府寝屋川市 以下、「エクセディ」)が共同で開発した超小型人口衛星「宇宙マグロ1号」には反射特性を最適化した再帰性反射シートを装着しています。これにより、地上から約400㎞離れた地球周回軌道上の「宇宙マグロ1号」にレーザーを照射し、どの程度の反射強度が地上の望遠鏡による観測で得られるか、基礎データを実測します。近畿⼤学と共同研究を行う国⽴研究開発法⼈情報通信研究機構(東京都⼩⾦井市 以下、「NICT」)宇宙通信システム研究室協⼒のもと、同研究室の光地上局の⼤型望遠鏡から、衛星に向けてレーザーを照射し、望遠鏡の受光器で反射光を観測します。⼈⼯衛星は地上に対して秒速約8㎞で移動していますが、NICTの望遠鏡設備は⾼速追尾が可能です。打ち上げから約1年の運⽤期間中は、レーザー照射を定期的に⾏って反射光強度の経年変化を測定し、宇宙空間における再帰性反射材の劣化具合をモニターすることで、再帰性反射材の宇宙耐性を調査します。

■近畿大学信川久実⼦講師コメント
超小型⼈⼯衛星「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」の放出が成功し、大変嬉しく思います。「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」は、学⽣の「超⼩型衛星を作りたい」という強い思いから始まったプロジェクトで、学⽣が⾃らの⼿で組み⽴てて衛星を完成させました。「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」は本学初の超小型衛星であり、苦労の絶えないプロジェクトでしたが、三井物産エアロスペースの多大なるご支援により、放出まで至ることができました。衛星に搭載したLEDが宇宙で点灯していることが放出映像で確認できた時は、チーム一同感動しました。これから反射特性の測定を行うのが楽しみです。近畿⼤学における継続的な「宇宙⼈材」育成のため、今後も学生と一緒に宇宙を目指していきます。

■関連リンク
「きぼう」から超小型衛星の放出映像 YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」より引用 
https://www.youtube.com/watch?v=oWabTGG4plc
※5:19より衛星紹介映像を、 25:05より衛星放出の瞬間の映像をご覧頂けます 

三井物産エアロスペースについて
1982年の会社設立以来 約40年に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、宇宙・防衛・セキュリティ関連機器の輸入販売及び関連サービスの提供を通じ、日本の航空宇宙業界の発展や安全保障に貢献して参りました。情報技術、物流技術なども取り入れ、お客様のニーズにより幅広く、的確にお応えしていきます。

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