三井物産エアロスペース株式会社 三井物産エアロスペース株式会社

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2024年4月12日 パナソニック ホールディングス株式会社超小型衛星「CURTIS」のISSからの放出完了

三井物産エアロスペース株式会社(東京都千代田区 以下、「当社」)が国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(東京都三鷹市 以下「JAXA」)から獲得した国際宇宙ステーション日本モジュール「きぼう」からの超小型衛星放出事業(以下、「本事業」)として、パナソニック ホールディングス株式会社(大阪府門真市 以下、「パナソニック」)向けに手配した超⼩型⼈⼯衛星「CURTIS」の低軌道への放出が2024年4月11日(木)18時05分(日本時間)に行われました。
今後、衛星「CURTIS」の動作実証、及びパナソニックグループにて製造販売している部品やコンポーネンツの宇宙空間での技術実証を開始します。
当社は本事業を含む様々なサービスを通じて、これまで国内外の多くのお客様による超小型衛衛星の低軌道放出を支援して参りました。今後も宇宙の民間利用が皆様により身近なものになるよう宇宙事業を推進して参ります。

■CURTISについて
CURTISは、パナソニックが開発した3.99kgの3ユニット(3U)キューブサットです。
複数のペイロードを搭載し、軌道上での科学技術実証ミッション(①組み立て容易な衛星として設計した、超小型人工衛星の動作実証 ②パナソニックグループにて取り扱う製品群の宇宙空間での技術実証(車載カメラ、円筒形リチウムイオン電池、電子回路基板材料等) ③高密度回路設計技術・実装技術を用いて人工衛星の基本のバス部を小型化しミッション部の容積を拡大した小型化技術、及び放熱性に優れたグラファイト材料技術などにより構成されたサーマルマネジメントユニットを用いた回路形成技術の実証)を予定しております。

■パナソニック ホールディングス株式会社コメント
衛星通信や地球観測などの宇宙応用技術の進化により、宇宙は重要なビジネスの場となっています。人工衛星や宇宙機器には様々な電子部品やコンポーネンツが搭載されていくことが想定される中、パナソニックグループが保有する製品群の宇宙展開を行っていく上で、宇宙空間での部品の信頼性や地上での評価試験などは十分に検証がなされていないことが課題でした。今回の宇宙空間での技術実証に用いるコンポーネンツはデバイスレベルで宇宙空間での利用を想定した信頼性試験や真空環境での動作試験を完了させており、ISSからの放出後約1年間の運用を通じ宇宙空間での技術実証を行います。

■パナソニックグループについて
私たちは1918年の創業以来、「社会⽣活の改善と向上」と「世界⽂化の進展」の実現に向けて事業に取り組んでまいりました。これからも、物も心も豊かな「理想の社会」の実現に向け、社会課題に正面から向き合って、新しい価値を創造していきます。
(パナソニックホールディングス株式会社 Website: https://holdings.panasonic/jp/ )

■三井物産エアロスペースについて
1982年の会社設立以来 約40年に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、宇宙・防衛・セキュリティ関連機器の輸入販売及び関連サービスの提供を通じ、日本の航空宇宙業界の発展や安全保障に貢献して参りました。情報技術、物流技術なども取り入れ、お客様のニーズにより幅広く、的確にお応えしていきます。(三井物産エアロスペース株式会社 宇宙事業Website: https://mba-space.com/ )

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